こんな詩を書いた

2013年07月14日

お母さん

とっくりきわたで 毎日あそんでた

おおこうもりは どこに行ったの?

にぎやかにお話ししてた 小鳥たちは?



とっくりきわたの 手や足が切られて

だるまさんみたいにされたけど

いたくなかったかな?



だるまさんにされたとっくりきわたは

お母さん

どこにつれていかれたの?



そうして

そこに大きなみちができて

車がビュンビュン走り出して

ぼく こわくて もうそこではあそべない

近くのデンキやさんも やおやさんも

さしみやさんも ぜーんぶなくなった

スーパーはとおくて ぼくお使いに行けないよ



きょねん およいだ海は

お母さんどこにいったの?

テトラポットのいばってる海は

ぼく こわくて およげないよ



2年まえには くらくなると

お月さまに出会えたのに

ぼくが ねむくなるじかんにならないと

お月さまは出てこないよ



高いビルがかくしちゃうんだね

大人たちはどうして 空を

せまくせまくしちゃうんだろう



お母さん ほたるもね

おうちのまわりに いっぱいしてたよね

今は つぼやの石まちどおりまで

行かないと 会えないよ


ほたるは コンクリートの中からは 出て来れないの?

道が広くなって

高いビルがたくさんできて

まちがピカピカになって

ぼくの友だちはいなくなった



おおこおもりも 小鳥も ほたるも

みーんな どこかに行ってしまった

お月さまには ときどきしか会えない

お星さまも 半分もいなくなった



お母さんどうして......

お母さん......

こんな詩を書いた

この詩は、今回の那覇市議選挙の、ある市議会議員の総決起集会の
ために書きました。
ほとんどの立候補者は選挙になると「子どもやお年寄りにやさしい街
づくり」とか、「安心して住める社会を」とか「豊かさを実現」などと、どこ
の政党も似たり寄ったり。
しかし、政権を握った政党が実際にやってることは、ほとんど真逆な
ことのように感じられます。
今回、三期目の市議として立候補するその人と、お題目ではなく、
本当の豊かさとは何か?それらのことはどのように実現できるのか?
等などとカウンター越しに話して、その人を本気で応援する気にさせら
れました。
で、リーフレット作りのプロデュースから、決起集会の構成にまで関わ
ってしまいました。
ぼくが、議会制民主主義?の政治に直接関わろうとしたのは初めて
かな......
仲村清司の講演をしてもらい、その冒頭で会場を暗転にし、ぼくの筆書
きの詩をスクリーンに映し、女の子に読ませた朗読の声を流しました。
選挙の決起集会でこんな試みは初めてでしょうね。
景気付けの初っぱなにこんなに暗くて重い詩を会場を真っ暗にして流す
のですから。
でも
本当の豊かさは、きっとこういう視点から産み出していけるのではない
かと、ぼくは思うのです。

その候補者の名は「平良さとこ」さんです。



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tsuchi│2013年07月14日 12:49 │コメント(0) │カテゴリ:ちょっとした話
 
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