幻のブルースシンガー
2011年06月06日
ある地方都市の商店街を歩いてた。
ブルースが耳に飛び込んできた。
朝起きたら 男の態度が変わってた
朝起きたら 男の態度が変わってた
「また 遊んで下さい」と 言ったら
「ご好意は嬉しいが 遠慮します」と 言われた
朝起きたら 男の態度が変わっとったやんけ
コロっと 変わってたやんけ 一発やったら変わっとった
朝起きたら 男の態度が変わってた
「また 愛を確かめ合いましょう」と 言ったら
「大変恐縮ですが 辞退します」と 言われた
朝起きたら 男の態度が変わってた
朝起きたら 男の態度が変わってた
「二人の絆は永遠ね」と 言ったら
「これからは お友達で いましょう」と 言われた
朝起きたら~
........
ブルースだ。これこそほんまもんのブルースだ。
商店街のスピーカーから流れてる。
有線のようだ。
レコード屋に駆け込む。
あの唄を!あのレコードを!
??????
唄ってる歌手の名を知らない。
歌のタイトル.......わからない。
音痴の俺が、歌った。レコードショップのカウンターで。
あさ~ おき~たら おとこの~たいどが~かわって~た~
店の人????
5~6軒、こんなレコード有りませんか?
恥を忍んで歌いながら、探した。
何処にも無い。置いてない。
それから20年。レコードからCDの時代になった。
折を見て、知人友人に聞いた。
恥を忍んで、歌いながら。
こんな歌知らん?
と、20年懲りもせず。
灯台 元 暗し
すごく仲のいい友人が知ってた。
「あぁ、それ、小林万里子だろ」
「俺そのレコード持ってるよ」
「今度持ってくるよ」
「それ、発売禁止になったから、探しても見付からないよ」
俺の苦節20年は何だったんだ!
こんなに身近な所に。あぁ!あぁ!あっ!
だが.....
彼はその約束を果たす前に、直腸癌で急逝した。
彼の死は こんなに深く悲しむことが出来るんだ ということを俺に教えた。
レコードのせいじゃないよ。
また振り出し。やり始め。
それから、また何年か過ぎた。
灯台 元 暗し
年に何度も俺が主催してライブパティーやってる、ロックンロールシンガーの、しんちゃんに何気なくその話をした。
「あぁ、それ、小林万里子だよ。最近また活動し始めたよ」
「確か、明後日、ライブやるはずだよ」
全て投げ出してそのライブに。
聴けた。生で。会えた。小林万里子。
2ステージの合間、挨拶に行った。
「20年あなたを探してました。やっと聴けました。お会いできました。嬉しい、嬉しいです」
「人、集めてあなたのライブやりたい。来てくれますか?」
すぐ話はまとまった。
小さいが、結構名の通ったライブハウスで。
小林万里子をまだ知らない人たちを7~80人集め、1ヵ月後ライブ。
のりのり。
小林万里子もびっくり。
初めて私の唄を聴いてくれる人ばかりなのに、こんなに受けるなんて。
万里子をまた、沖縄に呼ぼうかな......
ブルースが耳に飛び込んできた。
朝起きたら 男の態度が変わってた
朝起きたら 男の態度が変わってた
「また 遊んで下さい」と 言ったら
「ご好意は嬉しいが 遠慮します」と 言われた
朝起きたら 男の態度が変わっとったやんけ
コロっと 変わってたやんけ 一発やったら変わっとった
朝起きたら 男の態度が変わってた
「また 愛を確かめ合いましょう」と 言ったら
「大変恐縮ですが 辞退します」と 言われた
朝起きたら 男の態度が変わってた
朝起きたら 男の態度が変わってた
「二人の絆は永遠ね」と 言ったら
「これからは お友達で いましょう」と 言われた
朝起きたら~
........
ブルースだ。これこそほんまもんのブルースだ。
商店街のスピーカーから流れてる。
有線のようだ。
レコード屋に駆け込む。
あの唄を!あのレコードを!
??????
唄ってる歌手の名を知らない。
歌のタイトル.......わからない。
音痴の俺が、歌った。レコードショップのカウンターで。
あさ~ おき~たら おとこの~たいどが~かわって~た~
店の人????
5~6軒、こんなレコード有りませんか?
恥を忍んで歌いながら、探した。
何処にも無い。置いてない。
それから20年。レコードからCDの時代になった。
折を見て、知人友人に聞いた。
恥を忍んで、歌いながら。
こんな歌知らん?
と、20年懲りもせず。
灯台 元 暗し
すごく仲のいい友人が知ってた。
「あぁ、それ、小林万里子だろ」
「俺そのレコード持ってるよ」
「今度持ってくるよ」
「それ、発売禁止になったから、探しても見付からないよ」
俺の苦節20年は何だったんだ!
こんなに身近な所に。あぁ!あぁ!あっ!
だが.....
彼はその約束を果たす前に、直腸癌で急逝した。
彼の死は こんなに深く悲しむことが出来るんだ ということを俺に教えた。
レコードのせいじゃないよ。
また振り出し。やり始め。
それから、また何年か過ぎた。
灯台 元 暗し
年に何度も俺が主催してライブパティーやってる、ロックンロールシンガーの、しんちゃんに何気なくその話をした。
「あぁ、それ、小林万里子だよ。最近また活動し始めたよ」
「確か、明後日、ライブやるはずだよ」
全て投げ出してそのライブに。
聴けた。生で。会えた。小林万里子。
2ステージの合間、挨拶に行った。
「20年あなたを探してました。やっと聴けました。お会いできました。嬉しい、嬉しいです」
「人、集めてあなたのライブやりたい。来てくれますか?」
すぐ話はまとまった。
小さいが、結構名の通ったライブハウスで。
小林万里子をまだ知らない人たちを7~80人集め、1ヵ月後ライブ。
のりのり。
小林万里子もびっくり。
初めて私の唄を聴いてくれる人ばかりなのに、こんなに受けるなんて。
万里子をまた、沖縄に呼ぼうかな......