出会い……偶然か必然か?
2010年11月04日
「パレスチナ・そこにある日常」−高橋美香ー写真展オープニングイベント
西山正啓監督 新作映画 上映会のさ中、下の Bar から、そっと呼ばれた。
7年ぶりに、ぼくに会いに来た人がいると言う。
「よく、ここがわかったねぇ」
「沖縄に着いてすぐしぃぐゎーに行ったら、閉まってるじゃない。
それで商六のつう子さんに‘ごうさんどこにいるの?’って訊いて
土 の場所を教えてもらったんだよ」
「いつ来て、いつまで居れるの?」
「今日着いたんだけど、明後日には帰らなきゃいけないんだ」
「タイトだね。どんな仕事してるの?」
「看護士になったんだ。あれからね、働きながら5年間専門学校に通ったんだよ。
だから忙しくて沖縄に来れなかったの」
「ふ〜ん、すごいね。頑張ったんだね」
「わたしが看護士になったのは、しぃぐゎーのせいだよ」
「ん? 何で?」
「しぃぐゎーに置いてあった、山城紀子さんという人の『 人を不幸にしない医療』 という本を読んで、すごく何か感じることがあって、帰りにその本を買ったんだ。
家で何度も何度もその本を読みかえして、それで、わたしは看護士さんになるんだ と決めたんだ」
「すごいね、のり代。すごいよ。
それでね、のり代、驚くことがあるよ。
7年ぶりなのに、よく今日という日にここに来たね。
今、その、山城紀子さんが、この上の Gallery に、来られてるんだよ」
「え〜〜〜〜っ。そんなぁ〜〜」
「映画が終わったら、紹介しようね」
彼女は何だかボーゼンとしていた。
映画の上映が終わり、ゆんたくに入る挨拶をみんなの前でした。
「本日はありがとうございます。
お客様で、この写真展の写真家・高橋美香さん、映画監督の西山正啓、そして ドキュメント映画の主役的役割を果たしてる彫刻家・金城実さん、特別ゲスト・ 作家であり、ジャーナリストである山城紀子さんをお迎えしております。
これから、映画とパレスチナの写真のことを中心にゆんたくに入ります。
映画や写真とは関係ないのですが、今日は特別な、とても素敵なことがありました。
それを、まずみなさまにご報告したいと思います」
7年ぶりに会う、ぼくの女友だちが、たまたまここに居られる山城紀子さんの 著作を読んで看護士になった経緯を話し、のり代を紹介した。
この偶然の出会いに Gallery は騒然とし、そして盛り上がっていった。
山城紀子さんもとても嬉しそうなお顔をされていたな。
のり代は、ほとんど半泣きの顔してた。
オープニングイベントの中の、素敵なハプニングでした。
tsuchi│2010年11月04日 02:26
│コメント(0)