空を友にして

tsuchi

2014年12月13日 18:37

妻も
身近に会える子も無く
親は逝き
気軽に誘える友も近くには居ず
恋人もおらず
寒く空腹な昼下がり
さすがに
淋しさに胸をふさがれ
嗚呼と
曇天を仰ぐ


だが、しかし
昨夜お客に作った
牡蠣スープの残りがあったな
と思いつく
あれにもやしを入れて
もやし牡蠣スープに日本酒は
どうであろうと、考えやってみる


出来たスープと
魚沼の純米吟醸「鶴齢」
を風呂に持ち込み
のんびり
浅田次郎の「ハッピー・リタイアメント」
ほんわか読む


まあ、こんな日々も悪くはないかと
思い做す
このところ休み無く店を開け
働き過ぎかと思いきや
昼間はやることを放棄し
毎日が風呂読書三昧の休日


まるで
小原庄助さん なんで身上つぶした 
朝寝 朝酒 朝湯が大好きで 
それで身上つぶした 
ああもっともだ もっともだ

唄のような毎日だが
つぶす身上のない貧乏くらし


夜は仕事とはいえ
素敵なお客さまが訪ねて来てくれるし
案外これは
恵まれた生活か


妻も恋人も無く
空を友にして生きる


アハッ


ん?
明日?
もちろん選挙に行くよ




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